山登りといった自然の厳しさはなく、気軽にハイキングをしたいという方、また、山の自然を楽しみたいという方、また、身近に鬼押出し溶岩を感じたい方などにピッタリな自然遊歩道が浅間山北麓ビジターセンターにあります。
ここは、初夏の新緑、秋の紅葉を楽しめるだけでなく、標高が約1,400mの場所にあるため、真夏の避暑地としても人気があります。
自然遊歩道は、老若男女を問わず多くの方が、山の魅力を堪能することができる場所になっていますので、今回はその楽しみ方などをご紹介します。
浅間山北麓ビジターセンターとは
浅間山北麓ビジターセンターって?
ビジターセンターは、約4年前、浅間山火山博物館の閉館に伴い、浅間山北麓ビジターセンターとしてオープンしました。
ビジターセンターは、浅間山の誕生、噴火、溶岩などについて学習できる館内と、溶岩大地から復活した若い森やその植生を見られる自然遊歩道から成り立っています。
この場所にかつて所在していた、歴史ある二輪車展示館は浅間牧場へ移動し、現在は、浅間山に関する展示物や溶岩台地からの植生の変化をわかりやすく展示しています。
館内には、溶岩や火山弾の実物をたくさん展示しており、手にとって観察することができるので、火山の勉強にはおすすめの場所になっています。
館内から外に出て自然遊歩道を歩くことができ、館内の展示物を見て浅間山の成り立ちを頭に入れてから自然遊歩道を歩くと、浅間山の植生の理解度がより深まります。
営業日・入場料など
営業日 :毎週 金・土・日曜日および祝日、8月のお盆時期
営業時間:午前10時から午後4時30分まで(入場は午後4時まで)
入場料 :大人300円・小人100円(中学生以下)
未就学児は無料
アクセス
車利用:上信越道 碓氷軽井沢ICから約50分
関越道 渋川伊香保ICから約1時30分
公共交通機関:JR万座・鹿沢口駅からバスで30分(鬼押出し園で下車)、鬼押出し園から徒歩約10分
自然遊歩道(ミニハイキング)のコース
自然遊歩道は、1783年(天明3年)の浅間山大噴火で噴出した溶岩や溶岩台地に育った植物を見ることができる、全国でも貴重な場所となっています。
また、10分くらいで到着する展望広場や70分くらい歩ける周回コースなど、いくつかのコースがあるので、体力、目的、天候などによって好きなコースを選んで歩くことができます。
コース上には、荒々しい鬼押出し溶岩、高山植物のお花や木々、野鳥や昆虫などが現れ、浅間山北麓の豊かな自然を楽しみながら散策でき、この周辺では一番標高があるため、見晴台からの眺望も素晴らしく、広大な浅間高原の先には草津白根山や北アルプスの山々、谷川連峰などを眺められます。
自然遊歩道内でのおすすめ
自然遊歩道のコースは、大きく分けて青色ラインの「鬼のヒミツ道コース」と緑色ラインの「一周コース」があります。
どちらのコースも甲乙つけがたい良いコースですですので、それぞれを簡単に説明します。
鬼のヒミツ道コース
鬼のヒミツ道コースをご紹介します。
1周約50分、地図では青色ラインのコースです。
ビジターセンターの建物から展望広場に上がりましょう
浅間山がどーんと迫って見えます
遊歩道は、舗装されていて歩きやすく、季節によってたくさんのお花が観察できます
ヒカリゴケが見られる場所が、岩の奥に何か所かありますので、見落とさないように・・・
鬼押出し溶岩の間を抜けて、歩いて行きましょう
景色が開けていてとても気持ち良く歩けます
見晴台に到着です
眼下には「鬼押出し園」、遠くには百名山の「四阿山」「草津白根山」などの展望が楽しめます
ここから「鬼のヒミツ道」へ入りましょう
コケや低木がカーペット状に広がり、とても美しいです
「コケ半島」の美しいスギゴケです
一周コース
一周コースをご紹介します。
1周約70分、地図では緑色ラインのコースですが、見晴台までは「鬼のヒミツ道」と同じコースを歩きます。
見晴台から案内板に従って進むと一周コースに入ります
浅間山特有のブロック溶岩が圧巻です
当時、噴出した溶岩の粘質が高かっため、ゴロゴロとした溶岩になっています
若いミズナラやカラマツの間を抜けて歩いていきます
所どころにシェルターが見受けられ、歴史を感じられます
コケに覆われたグリーンカーペットのような美しい遊歩道です
先には、ヒカリゴケのポイントが現れてきました
どちらのコースも最後は展望広場に戻ってきますので、最初に浅間山を見忘れた人も、再度見られますので大丈夫です。
あまり歩きたくない方は
ご案内した「鬼のヒミツ道コース」や「一周コース」は、体調的にちょっとという方には、ショートコースがあります。
見晴台へ向かう遊歩道の中ほどに、鬼のヒミツ道へショートカットできる道があり、また、展望広場のみを散策して、展望広場からの浅間山や眼下に広がる景色を楽しむことも可能です。
展望広場へは、通常、階段を少し上がりますが、脇道から緩い坂道を上がることもできるので、階段が苦手な方でも、展望広場からの遠くの山々を眺めることができます。
新緑や紅葉の季節は、木々や山々がとても美しくおすすめする季節ですが、夏の暑い時期でも、高所にあるため涼しく散歩を楽しむことができます。
皆さん、一度訪れてみてはいかがでしょうか。
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