寒い時期も暑い時期も山歩きでは、欠かすことのできない保温ポット。
今回は、山歩きに使いやすく、軽く、保温性が高いサーモス(THERMOS)の山専用ボトルの保温力を実際に山で試しました。
山専用ボトルで熱湯を持ち運び、カップ麺はおいしく仕上がるのかについて実験してみたのでご紹介します。
サーモス(THERMOS)の山専用ボトルとは
サーモス(THERMOS)の山専用ボトルは、愛称として、多くの方から「山専ボトル」と言われていますね。
コップとボトルの底の部分にグリップ性があり、岩場や土の上に置いても安定感を出すために底面が広めとなっています。
寒い時期でも使いやすいよう、回しやすく、注ぎやすい構造になっており、また、こだわりを重視しつつも軽めに作られているため、軽量化にこだわる方にはおすすめです。
サーモスのホームページでは
山専用ボトルとは、平地では考えられない厳しい条件を想定して開発されたサーモスのステンレスボトルです。
口径のサイズから形状、素材に至るすべての構造に、登山者のための意図があります。
山へ挑戦するすべての登山者の助けとなるボトルです。
と示されています。
(サーモス(THERMOS)HPから引用)
希望小売価格は、6,000円くらいですが、Amazonなどでは、4,800円くらいから販売されています。
ホームページに記載ある保温効力
サーモスのホームページでは、【山専用】ステンレスボトル500mlについて
保温効力(6時間) 77℃以上
保冷効力(6時間) 10℃以下
と示されていますが、その計測条件は下記のとおりです。
保温効力とは、室温20℃±2℃において製品に熱湯を中せん下端まで満たし、湯温が95℃±1℃のときから中せんとコップを付けて縦置きにした状態で6時間放置した場合におけるその湯の温度です。
(サーモス(THERMOS)HPから引用)
簡単に言うと、室温約20℃の場所に、約95℃の湯を満タンにして、6時間放置したときの温度のことです。
ちなみに、「保冷効力とは、同様のやり方で、水温が4℃±1℃のとき、中せんとコップを付けて縦置きにした状態で6時間放置した場合におけるその水の温度です。」となっています。
保温力の実験方法は
保温効力について示されてはいるものの、毎回登る山は、その季節や気温、風速などが異なり、また保温効力を温度で示されても、山中で温度計は使わないので、なかなかピンとこないと思います。
今回は、「熱湯を山専ボトルに入れ、6時間後にカップ麺がおいしくできるか」について試しました。
よって、自分で下記のように決めて、保温力を試すことにしました。
使用したボトル
サーモス山専用ボトル 500ml
外気温
約3~9℃(朝から昼までの気温)
湯を使用するまでの時間
約6時間(熱湯をボトルに入れて、そのお湯を注ぐまでの時間)
カップ麺
お湯を入れてから3分間待つタイプのもの
カップ麺はおいしいくできたか
朝、熱湯を注ぎ入れた山専ボトルのお湯をカップ麺の容器に注ぎます
ふたをして、作り方の説明どおりに3分間待ちます
3分待ってから、ふたを開けてみます
いい感じにできあがっているようです
いざ試食!
麺が柔らかくできあがっています
自宅でサーモス山専用ボトル 500mlに熱湯を入れ、そのお湯で昼にカップ麺をおいしく作ることができました。
湯の温度変化で気を付けたいこと
1 自宅で山専ボトルに熱湯を入れる際は、一度ボトル内をお湯で温めると、温度低下を防ぐことができます。
2 今回は、カップ麺を作るときの外気温が約9℃でしたが、厳冬期などは、温度低下が予想されますのでアルデンテ状態のカップ麺ができあがるかもしれませんので、ご注意ください。
他社製品との比較(重さ・大きさなど)
サーモス山専用ボトル 500ml
【保温効力】(6時間)77℃以上
【保冷効力】(6時間)10℃以下
【寸法】幅×奥行×高さ 7×7×23.5cm
【重量】280g / 260g(ボディリング・カバーなし)
M社製品 500ml(山専ボトルと似た商品です)
【保温効力】(6時間)78℃以上
【保冷効力】(6時間)8℃以下
【寸法】幅×奥行×高さ 6.8×6.8×22.5cm
【重量】237g
M社製品も負けてはいません。この性能と軽さには驚きです。
多くのメーカーが同じような高性能ボトルを発売していますが、それぞれの製品の機能により、これらのボトルを使う方々の選択する基準が異なってくると思います。
どの製品もイチオシの良さがあるので、決めきれない場合の参考にしてください。
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