今回は、埼玉県食品衛生協会で、食品衛生責任者講習会を受講してきましたので、その申し込み方法、講習の内容、更新の必要性の有無等についてご紹介します。
食品衛生責任者が求められる仕事
食品衛生法では、食品の加工や販売を行う事業者には、食品衛生責任者の配置が義務付けられていますので、店舗であれば1店あたり最低1人は配置しなければなりません。
食品衛生責任者は、各都道府県の保健所が管轄する公的な資格です。
食品衛生責任者の資格をとるには
食品衛生責任者の資格を取得するには、栄養士や調理師免許などの特定の資格を取得する方法と、食品衛生責任者講習会を受ける方法があり、 食品衛生責任者講習会は、基本的には17歳以上の人なら受講でき、講習は1日で終わります。
受講料は、テキスト代を含め10,000円程度です。
(埼玉県では10,000円、東京都の場合は12,000円となっています。<令和6度の場合>)
食品衛生責任者養成講習会の申し込み方法や受講料は自治体によって異なります。
受講のための申し込み方法
埼玉県食品衛生協会への具体的な申込方法
1 申込書をダウンロードして印刷する
2 往復はがきを準備する
3 申込書に名前等を記載し、往復はがきに貼る
4 ポストに投函する
講習の開催日は、食品衛生協会のホームページに示されているので、その中から受講希望日を第三希望まで記載できるようになっています。
往復はがきを投函して、約2週間後に「受講証」が自宅に送られてきます。
申し込み方法は、自治体によって異なっていますが、基本的には、あらかじめ申込書をダウンロードし郵送するなどの方法をとっていますので、お近くの自治体の方法を調べる必要があります。
(他の自治体は、それぞれ検索してください。)
食品衛生責任者講習会の内容
講習会の時間割
このようなテキストが配られ、このテキストに従って、講習はすすめられていきます。
・食中毒と健康被害 1時50分間
・衛生管理・食品衛生法 1時50分間
・食品衛生法 公衆衛生学・表示・営業許可 1時20分間
・効果テスト 30分間
合計 5時30分間
講習の内容
講習内容は、時間割に沿って、教科ごとのそれぞれの先生が、パワーポイントやテキストを使用しながら丁寧に説明してくれます。
また、日本で話題となった食中毒の事故事例の紹介やその防止策など、とても興味ある内容だったので、あっという間に講習会が終わったという感じでした。
効果テスト
効果テストは30分で行われますが、その方法は、三者択一の5問(1問20点)で、テキスト閲覧可となっていますのでとても安心。
また、点数が悪かったとしても、不合格になることはないので、テストという感じではありませんでした。
効果テストが終わると、順次、このような「食品衛生責任者養成講習会終了証」が交付され終了となります。
オンライン講習会(埼玉県)の方法
埼玉県に居住しているか、埼玉県内の飲食関連施設に勤務している方は、埼玉県食品衛生協会が行っている講習会をオンライン(eラーニング)で受講できます。
パソコン・スマートフォンを使用し、オンラインで講義動画の視聴とテストを受けることができるので、インターネット環境が整っていれば、受講者は自宅や通勤時間等を利用して計画的に受講できます。
資格に更新は必要か
食品衛生責任者には、有効期限がないため更新の必要がありません。
ただし、自治体によっては、取得から年数が経っている人を食品衛生責任者に登録する場合、実務講習会の受講が必要なこともあります。また、食品衛生責任者として仕事している人も定期的な受講が推奨されています。
今回の講習会は、老若男女約200人くらいの方々が来られていました。
講師の先生から、食の衛生に関する話を具体的に聞くことができ、改めて、日々の活動に生かしていかなければと再確認することができました。
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