奥多摩周遊道路は、奥多摩のバイクツーリングなどで人気ある道路ですが、深夜や早朝は通行禁止の道路となっていますので、今回はこの道路の通行禁止時間帯などについてお伝えします。
奥多摩湖の南側にある奥多摩周遊道路、実際にこの道路で多くの事故が発生しています。
事故の多さなどの理由もあって、夜間の通行禁止規制が設けられていますが、車やバイクがここを通行できない時間帯や交通事故についてお伝えします。
現在の通行禁止時間帯
4月から9月は、午後7時から翌日午前8時まで通行止めです。
10月から3月は、午後6時から翌日午前9時まで通行止めです。
夜間に危険性や迷惑性が高い走行が多かったことや、二輪車が関与する重大事故が多発したことなどから、夜間の交通規制がかかっています。
また、2009年から2011年までの間は、二輪車は奥多摩町から檜原村への一方通行となる規制がかかっていたことがありますが、この規制は、2年間の実施のみで廃止されたという歴史があります。
奥多摩周遊道路出入口の様子
三頭橋直近には、夜間通行止めの道路表示板や道路標識が設置されています。
このすぐ先には、川野駐車場がありますが、通行禁止の時間帯は、もちろん停めることはできません。
通行禁止の時間帯はとても静かで、朝7時頃に係員がこの道路に入り巡回をしていました。
三頭橋直近には、夜間通行止めの道路表示板や道路標識が設置されています。
三頭橋近くの奥多摩周遊道路出入口
(10月から3月までの表示)↓
奥多摩周遊道路とは
奥多摩周遊導路とは・・
奥多摩周遊道路は、奥多摩町と檜原村を結ぶ約19.7kmの都道です。
昭和48年4月に東京都初の有料道路として開通し、平成2年から無料化されています。
この地域は、秩父多摩甲斐国立公園内の急峻な山々に囲まれており、奥多摩湖が織り成す雄大な自然や遠く都心の市街地を望める眺望、四季折々の変化に富んだ景観を見ることができます。
また、周遊道路内には自然を体験できる施設もあり、ドライブやツーリングのコースとしても人気があります。
最近は、自転車コースとしての人気も高まっています。
奥多摩周遊道路(奥多摩湖から都民の森方向へ伸びています)
東京消防庁のページから ↓
東京都の道路ですが、周りには自然がいっぱい
奥多摩周遊道路の事故
令和5年11月29日昼頃、東京都奥多摩町の奥多摩周遊道路でバイク同士が正面衝突する事故があり、バイクに乗っていた50歳代の男性1人が亡くなりました。
この現場では、大型バイク2台が大破した状態で横倒しになっているところを発見され、もう片方のバイクの運転者も病院に搬送されたとのことでした。
この道路では、過去から現在まで多くの交通事故が発生していて、東京消防庁のデータでは、令和元年5月から令和4年12月までの間に発生したものは114件で、その73%がオートバイの単独事故、またオートバイが関与した事故は全体の91%を占めています。
また、令和5年某日、私の勤務中に、奥多摩周遊道路でバイクが転倒し、運転者が崖下に滑落したとの通報が入りました。
オートバイに乗った男性がカーブの所でガードレールを越えて、急斜面の下方に転落したもので、命には別状はなかったとの連絡があり、とても安心しました。
その後、現着した者から送られてきた現場の写真により、かなり崖の下の方まで落ちていたことが分かりました。
奥多摩周遊道路で転倒するとなぜ危ないのか
奥多摩周遊道路は急峻な斜面に作られています。
その斜面の様子が分かるものが、等高線の地図です。
下の図面は、奥多摩周遊道路の月夜見駐車場付近の道路状況です。(白線が道路、赤線は登山道です)
この道路の周りは等高線の幅がとても狭く、急な斜面に設けられていることが分かります。
よって、オートバイが転倒など道路のガードレールなどを越えてしまうと、谷に落ちてしまう可能性があるのです。
山と高原地図のアプリから ↓
今までお伝えしたとおり、奥多摩周遊道路は、重大交通事故が発生したこと、マナーの悪い運転者がいたこともあって、夜間時間帯は車両の通行はできなくなっています。
また、「けがをしますと病院に収容されるまで約2時間かかります」という看板が設置されていたり、交通違反の取締りも頻繁に行われていたりしているようですが、未だに多くの交通事故が発生しているため、皆さんも気をつけて運転してほしいと思います。
私も気を付けて運転しています。
「のんびりさん」のんびりと山を歩こう 女性ガイドが登山ガイドをしています
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