奥多摩三山のひとつ三頭山へ訪れるため、駐車場、トイレ、奥多摩周遊道路の通行禁止等について、また道間違えに関する注意点についてお伝えします。
今回は、なんと近場の三頭山で道間違いと道迷いをしてしまいました。
多くの方が登っているハイキング的な要素がある山、この三頭山でなぜ道を間違えたのかを含めて、駐車場やトイレ情報も併せてお伝えします。
三頭山のコース
登山口は大きく分けて3つ
- 檜原都民の森から
山頂まで約1時30分間
- 奥多摩湖のヌカザス尾根・ムロクボ尾根から
山頂まで約3時30分間 - 鶴峠方面から
山頂まで約2時30分間
山と高原地図アプリから ↑
駐車場とトイレ情報
檜原都民の森登山口
都民の森駐車場は広く、何十台も停められるスペースがあります。
また、バスの乗降場所もあり、土日は特ににぎわっています。
多くの方が使用できるようにトイレも設置されています。
奥多摩湖からの登山口(ムロクボ尾根・ヌカザス尾根)
深山橋の直近に約10台分の駐車場があり、トイレは簡易ではありますが、男性用・女性用各1つずつあります。
また、川野駐車場は奥多摩周遊道路に入ってすぐにありますが、朝は通行禁止時間帯なので、朝早い時間は停められません。
奥多摩周遊道路の入口 ↓ (通行止めの時間に注意)
鶴峠方面の登山口
鶴峠登山口
駐車場はなく路肩に3台くらい停められるスペースがあり、また綺麗なバイオトイレが設置されています。
余沢登山口
道の脇に7台程度の駐車場とログハウスのような外観の小さなトイレがあります。
今回歩いたコース
奥多摩湖からの登山口からスタート
最初は急登ですが、暫く我慢して歩くと景色が一望できる稜線へ飛び出します。
ヌカザス尾根を登って三頭山へ
時々手を使いたくなるような急坂もありますが、少しの辛抱で山頂に到着します。
三頭山山頂
土日は早い時間から人が多めです。
南西方向には、くっきりと富士山が見えて感動ものです。
人の多さを避けて、静かに休憩したい方は、もう少し先の大沢山まで歩きましょう。
三頭山避難小屋
中はきれいで、トイレもあります。
外側には、ベンチが設けられ休憩している方もいます。
大沢山
長ベンチが4つもあり、正面には富士山がどーんと眺められるので、休憩にはおすすめの場所です。
また、三頭山山頂に近く、ほとんどの登山者は三頭山で休憩しているため、静かに山を満喫できる最高のポイントです。
まったりと休憩中 ↓
そして、三頭山に戻って下山する予定でした。
コース的には、危険箇所はありません。
予定していたコースと間違ったコース
予定していたコース
奥多摩湖(深山橋)~ヌカザス尾根~三頭山~大沢山~三頭山~ムロクボ尾根~奥多摩湖
間違ったコース
奥多摩湖(深山橋)~ヌカザス尾根~三頭山~大沢山~三頭山~鶴峠~向山~余沢登山口(鶴峠から間違った余沢登山口までは予定外のコースです)
下の地図を見てください。
オレンジの線は、登山口から三頭山を経て大沢山までのルート
水色の線は、三頭山から登山口までの下山予定ルート
黄色の線は、間違って実際歩いたルート
道を間違えた場所
三頭山から、ムロクボ尾根を経て奥多摩湖(深山橋)へ下山する予定でした。
しかし、「鶴峠の分岐があるな」と何となく思いはしていたものの、気がつくと、どんどんと下山していました。
「尾根の向きと奥多摩湖の方向が何となく変だな」とは思ったものの、いずれヌカザス尾根との分岐に出るだろうと進んでいましたが、一向に分岐にたどり着きません。
そして、落ち葉の深いトラバース路を下り始めた時、初めて「こんな道歩いたことない・・・」と感じ、GPSを見ると、全く違う方向に1時間以上も歩いてしまっていることが分かりました。
すでに、鶴峠への分岐の直近まで来ていました。
実際歩いたルート ↓
深山橋に車を停めていたので、本当は同じ場所に戻りたかったのですが、1時間以上下ってきてしまい、三頭山山頂に戻らないとルートは修正できないことが分かりました。
そこで、下山後のアスファルト道歩きが長くなることを覚悟して、余沢登山口へ下山することにしました。
地図では、余沢へ下りるには、途中に向山を経由して下りるよう示されていたので、そのルートを使用することにしたのです。
結局のところ、三頭山直下ですでに下山方向を間違えていたのです。
分かりにくい分岐
まず、余沢へ下りることを決めたので、Webでの登山届を把握していた知人に下山コースの変更をメールしました。
そして、鶴峠への分岐から、向山方向へ下山を始めてしばらくすると、時々、踏み跡があやしい箇所がありましたが、地図を見ながら、きょろきょろとしながら進んでいきました。
しかし、向山の朽ちた塔のところまできたとき、とうとうまったく踏み跡がなくなってしまい、下山方向が分からなくなってしまいました。
私のGPSには、登山道として認識されてなく、ただの山中にいるだけの表示となり、手持ちの地図には、下山方向が簡易に示されているだけだったので、10分程度、周囲を彷徨ってしまいました。
あまりに落ち葉が多く歩きにくかった所でしたが、朽ちた塔を中心に踏み跡を探し巡ったところ、どうにかぽつんと道標を見つけて、どうにか下りることができました。
おそらく、慣れた方なら何ともない道だったのかもしれませんが、分からなくなると、やはり焦ってしまうものです。
道間違いの原因
原因として、三頭山山頂から奥多摩方向へ下山するとき
1 山頂の道標をきちんと確認しなかったこと
2 地形に違和感を感じた時に確認しなかったこと
3 神楽入ノ峰を通過したはずが道標に気づかなかったこと
4 GPSを持っていたのに早く見なかったこと
多くの原因が考えられました。
今回は、下山可能なコースがあったことが幸いでしたが、その道がなければ、山頂まで登り返してコースに復帰しなくてはならない案件でした。
「近場の山だし、奥多摩の山は気楽に歩けるな」等と舐めてかかると大きな事態を招くこともあります。
もう一度、登山の安全性について再確認していきたいところです。
山に慣れている方も慣れていない方も、道迷いには気をつけてください。
「のんびりさん」のんびりと山を歩こう 女性ガイドが登山ガイドをしています
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