高山植物の女王と言わているコマクサ(駒草)を求めて、何時間も山を歩いたことはありませんか。
今回は、駐車場から歩いてすぐの場所に自生しているコマクサの情報についてお伝えします。
野反湖周辺でのコマクサの見ごろは、6月下旬から7月頃と言われていますが、6月上旬の開花を見られたので、初心者でも楽しめる湖畔ハイキングコースとともに参考にしていただければと思います。
野反湖周辺でのおすすめ
上信越高原国立公園内にある野反湖は、標高約1,500m に位置しているので、多くの高山植物が自生しています。
コマクサ、シラネアオイ、レンゲツツジ、ノゾリキスゲなど約300 種類もの高山植物が、それぞれの季節に応じて開花しているので、野反湖畔のハイキングコースを散策しながらお花を楽しむことができます。
初心者向けのハイキングコースから、白砂山やハ間山などのしっかりと登山したい方まで、コースは豊富で初級者から上級者まで幅広いハイカーの人気の場所となっています。
野反湖は「天空の湖」とも呼ばれており、富士見峠からは、天気がよいときには秩父連山の先に富士山を見ることができます。
野反湖周辺で見られるお花
お花の種類により開花時期が少しづつ異なっているので、5月から9月頃までの長い期間、高山植物が楽しめます。
5月から6月頃 アズマシャクナゲ・シラネアオイ・レンゲツツジ・イワカガミなど
6月から7月頃 コマクサ・ナエバキスミレ・ハクサンシャクナゲなど
7月頃 ノゾリキスゲ・ノアザミなど
7月から8月頃 クルマユリなど
8月から9月頃 ヤナギラン・マツムシソウなど
(年により若干、開花時期が異なります)
コマクサの開花時期と自生場所
砂礫帯など厳しい環境に咲くコマクサは、「高山植物の女王」と言われ、紅色からピンク色の美しい花を咲かせます。
野反湖周辺のコマクサは、富士見峠近くの砂礫地にのみに自生し、一般的に毎年6月下旬から7月に開花します。
今回は、6月上旬に野反湖を訪れたときのものですが、既にコマクサ2株のみの6輪が開花していました。
自生場所は、富士見峠から八間山方向へ歩いて5分くらいの場所です。
下記の地図を参考にしてください。
ちなみにこの周辺は、5月中旬から6月上旬頃、シラネアオイが満開です。
野反湖畔の初級ハイキングコース
野反湖には、遊歩道が整備され遊歩道百選に選ばれています。
野反湖のハイキングコースは周回できますが、国道405号からすぐの場所に数か所の駐車場が設けられているので、コースを選んで歩くこともできます。
今回は、1時間程度で歩くことができ、誰にでもお花と湖を楽しめるコースをご紹介します。
距離 :約2km
時間 :約1時間30分
高低差:約130m
(下図の黄色線のとおりです)
富士見峠の駐車場からすぐの八間山登山口から⑪方向へスタートします
歩き始めてすぐに、イワカガミやレンゲツツジなどのお花を楽しめます
⑦付近でコマクサが自生しているのを観賞できます
⑪付近まで上がってみると、富士見峠の駐車場が眼下に広がります
ここで湖畔まで一旦戻ります
戻る途中にも、ニガイチゴやドウダンツツジなどのお花を見ることができます
野反湖畔のハイキングコースを歩いてみましょう
とてもよく整備されています(⑭付近の階段)
歩道脇のキジムシロ
②付近では湖の近くまで歩くことができ、水の冷たさを感じることができます
終始、野反湖を望むことができ、気持ちよいハイキングを楽しめます(⑧付近からの野反湖)
富士見峠の駐車場にある野反峠休憩舎方向へ戻ってゴールとなります(⑯付近から休憩舎を臨む)
春から夏の野反湖は、高山植物の宝庫です。
今回は、特にコマクサについてご紹介しましたが、7月には、ノゾリキスゲ(ニッコウキスゲ)が湖畔に咲き乱れます。
野反湖の近くにはキャンプ場があり、また、草津温泉からもそれほど遠くはないので、一度、野反湖の自然を観賞しに来てみてはいかがでしょうか。
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