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【山歩きませんか】秩父奥武蔵からの絶景/釜ノ沢五峰の5時間コース

山登り

秩父・奥武蔵・北武蔵地域には多くの山があり、代表的なものとして両神山、武甲山などが挙げられます。

有名な山々にスポットが当たりがちですが、実はこの地域には、歴史ある里山がたくさんありますので、そのひとつをご紹介します。

今回は、小鹿野アルプスと呼ばれている釜ノ沢五峰の登山コースを秩父札所第32番の法性寺(ほうしょうじ)から歩いてきました。

標高は、最高地点でも565メートル程度ですが、鎖場や岩場がところどころにあり、少しのスリルを感じたい方やアップダウンを楽しみたい方におすすめなコースです。

また、絶景ポイントが意外にも多くあるので、景色を楽しみたい方にも本当におススメできる山です。

釜ノ沢五峰とは

埼玉県小鹿野町市街の南側に位置し、何個かのピークがある岩山で「小鹿野アルプス」とも呼ばれています。

一ノ峰から五ノ峰までのピークでは、それぞれの絶景を見ることができ、鎖やロープなどがところどころの設置されているので、スリルある登山を楽しめます。

岩場歩きを始めたばかり方には、ちょうどよいコースかもしれませんが、危険を伴う場所もあるので注意しながら歩くことが必要です。

コース概要

コース:法性寺(お船観音・大日如来)~長若山荘分岐~釜ノ沢五峰~文殊峠~長若山荘前~法性寺

時間:約5時間(休憩含まず)

距離:約8.5Km

高低差:約700m

   コース概要の地図 ↓

                             (山と高原地図から)

スタート地点へのアクセス

スタート地点は、法性寺(秩父札所第32番)の境内となりますので、車は、法性寺の駐車場に停めさせてもらいました。

秩父札所第32番 ↓

ただ、法性寺(秩父札所第32番)の駐車場は、ここは参拝者や札所巡りの方々のためのものなので、境内に設置された協力金箱に協力金300円を納めましょう。

法性寺の協力金箱 ↓

コース詳細

法性寺の駐車場から少し歩くと、秩父札所では唯一の鐘楼門(しょうろうもん)が見えてきます。

本来であれば、この門を潜って境内へ入るのですが、現在、工事中なので左脇の路地から入っていきます。

鐘楼門から道路を挟んで、すぐ右にはきれいなトイレがあります。

2004.2現在の鐘楼門 ↓

2023.5頃の鐘楼門 ↓

法性寺の境内を通って奥の院を目指します。

境内の突き当りには、道標があるのでそれに従い、左の岩の洞門を通って奥に入っていきます。

道標があるので分かりやすい ↓

道なりに進んでいくと、右側に鎖が見えてきて、この鎖を上がると小さな祠があります。

足場はしっかりと削られていている ↓

さらに道を進んでいくと、写真の道標があるので、迷わず「お船観音」の方へ行きましょう。

一枚岩に沿って少し下ると、断崖の端に神々しく観音様が見えてきます。

奥の院の岩船観音像 ↓

その後一旦戻り、大日如来の方へ歩んでいくと、険しい岩の鎖場が現れますので、ここを気を付けて登ると大日如来様と対面できます。

この鎖も足場はしっかりしている ↓

奥の院の大日如来像 ↓

大日如来像が置かれている場所は足場のスペースが狭いので、下に落ちないよう気を付けてください。

武甲山も美しい ↓

いよいよ、釜ノ沢五峰のコースへ向かいます。

一旦、民家が見える場所(長若山荘分岐)まで下りますが、釜ノ沢五峰へ向かう道標が現れるので、それに従って再度山の中へと踏み入ります。

少しの間、獣の匂いがするので、イノシシ?クマ?と不安になるかもしれませんが問題ありません。

これは、長若山荘の南側にある畜産施設があるためです。

一ノ峰から五ノ峰に向け歩を進めていくと、ところどころに鎖場が現れるので、気を付けて投降してください。

三ノ峰からの絶景 ↓

五ノ峰を越え布沢峠を過ぎると、文殊峠へ向かう道が開けてきます。

ここは、東西の斜面が開けており、東側の斜面では、伐採された樹々の間に杉の幼木が植えられていました。

かわいらしい幼木の数々 ↓

両神山もくっきり ↓

道なりに歩いていくと、いよいよ執着地点の文殊峠(もんじゅとうげ)に到着します。

ここからの景色もとても美しく、再び武甲山を臨むことができます。

また、金精神社や休憩場所もありますので、ランチ場所にもぴったりです。

いよいよ、最後に楽しみにしていた兎岩方向へ下っていきます。

兎岩の岩質は、ざらざらしていて滑りにくいので、怖さはほとんど感じません。

鎖もあるので安心 ↓

兎岩を下りた後は、道なりに下って林道を法性寺方向へ戻ります。

秩父札所第32番法性寺とは

法性寺(ほうしょうじ)に春に訪れると、緑豊かで、ミツバツツジなどが美しいお寺です。

このお寺は、秩父札所第32番となっており、御朱印をいただく方などの多くの参拝者が訪れています。

風情ある苔むした階段 ↓

境内の奥、右方には、崖の中腹に観音堂が建てられていて、懸崖造(舞台造)となっています。

また、その奥には岩窟には小堂もあり、このあたりはとても趣きがある空間です。

観音堂 ↓

奥の院方向へ洞門を潜って進むと、岩船観音像、大日如来像、十三仏の岩窟など、多くの見どころがあります。

十三仏の岩窟 ↓

ここは、祀られてる観音様やお地蔵さま、また歴史あるお堂や鐘楼門などがあるだけでなく、趣きあるお庭も整えられていて見どころ満載です。

その他の注意点

全般的にこのコースは、歩きやすく展望が楽しめますが、ときどき橋や鎖場、ロープ設置場所などがあるので、注意しながら進んでいきましょう。

濡れていると滑りやすい木製の橋 ↓

鎖が設置されている場所 ↓

鎖が何メートルもある高い岩の当行はなく、岩質は滑りにくいので、慣れな

い方はゆっくり進んでいけば問題ありません。

この山の近くにある両神山に比べれると、難易度はかなり低いと思います。

今回は、少しのスリルを味わいつつ、広がる展望を楽しみながら、歴史ある道を歩いてみてはいかがでしょうか。

秩父地域のレアなイメージの山ですが、山好きには楽しめる要素がいっぱいです。

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