雪景色を見ながらハイキングして、頂上では360°の景色を楽しめる雪山のコースをご紹介します。
こんにちは。
今回は、がっつり雪山登山はちょっと…という方にピッケルや12本爪アイゼンがなくても、比較的手軽に登れて、最高の展望が見られる『浅間隠山』の雪道歩きをご案内します。
山頂は、これ以上のものはないくらいの絶景です。
コース概要
コースは、下の地図の紫の線で示したように、二度上峠手前の駐車場から浅間隠山へのピストンです。
(山と高原地図のアプリから)
全距離 : 約5.5km
時間(往復) : 約3時間
高低差 : 約450m
朝、10時頃に山登りを始めて、昼頃には山頂に着くくらいの距離感です。
必要な装備
・チェーンアイゼン又は軽アイゼン(アイゼンを使わない人もいますが、安全のため持参しましょう。)
・ストック(ストックがあると雪道でバランスをとるのに便利です。)
天気や雪の量にもよりますが、ある程度天気が良い日に訪れることを前提として、いつもの装備に軽アイゼンをプラスしてください。
駐車場とトイレ
登山口や駐車場付近にトイレはありません。
トイレがあるように書かれている地図もありますが、2024.1現在、付近にはトイレがありませんので、あらかじめ済ませておくようにしてください。
また、駐車場は、高崎の方向(北軽井沢の方向からではなく)から来て、はまゆう荘を過ぎて、さらに二度上峠方向に進むと、路肩が広くなったような駐車場が何ヶ所かあります。
いくつか駐車場がありますが、右手に『浅間隠山登山口』の看板が見えたら、50メートルくらい先の左手の広めの駐車場が登山口に一番近いので、そこに止めます。
二度上峠まで行ってしまうと、そこは鼻曲山の登山口となっていますので少し戻りましょう。
二度上峠の林道は、特に晩秋から立春にかけては、標高が高いこともあり早朝は凍結しています。
また、天候によってはある程度の積雪がありますので、冬用タイヤが必要です。
二度上峠へ向かう道 ↓
今回のコース
駐車場から約50メートル下ると、浅間隠山登山口の道標が見えてきますので、この道標を目印に山に入っていきます。
浅間隠山登山口の道標 ↓
登山道は、比較的分かりやすいですので、平らな部分を選んで歩いていきましょう。
朝日がとても美しい ↓
特に、雪道ですとジグザグの登山道を直登したくなりますが、自然保護のため、登山道に沿って歩いてください。
自然保護の観点のありますが、登山道に沿って歩いた方が歩きやすいですし、安全な歩行ができます。
「山のお肌を大切に・・」の看板 ↓
多くの場所に、目印となるピンクテープが設置されていますので、このテープを頼りに歩けるので安心です。本当にありがたい限りです。
ピンクテープは比較的新しい ↓
最後は、少しの急坂を登ると山頂に到着します。
山頂からは、目の前に浅間山が見えるだけでなく、谷川岳や尾瀬周辺の山々、北アルプスから南アルプス、八ヶ岳、そして、遠くには、富士山が見えます。
また、空気が澄んでいる時には、関東平野の向こうに筑波山もはっきりと臨むことができ、360°の展望を楽しむことができます。
目の前の浅間山 ↓
谷川岳方向 ↓
雪山ならではの楽しみ
雪山には、夏山では楽しむことができない、冬山ならではの多くの見どころがあります。
特に冬は、多くの木の葉が落ちて、遠くの見通しが良くなっているので、より広く遠くまでの景色を見ることができます。
また、積もった雪に映し出された樹々の影と、雪の白色とのコントラストは、普段なかなか見られない光景です。
そして、アニマルトラック・・・。ここではノウサギの足跡があちらこちらに残っていて、ノウサギがぴょんぴょん跳ねている情景が浮かんでくるほどです。
冬のアザミと浅間山 ↓
雪上の影とノウサギの痕跡 ↓
山頂にもアニマルトラック ↓
アクセス
浅間隠山から一番近い登山口は、下のマップの見晴台から、はまゆう荘方向(東方)に約1Kmのところにある駐車場です。
このマップでは、印がある見晴台から東方に2つめのPマーク(駐車場マーク)のところです。
初めて雪道歩きにチャレンジするには、とても良い環境の山だと思います。
しかし、天候が悪い日や大雪が降った翌日など、少しでもリスクがある日の登山は避けて、天気が良い日に360°の絶景を楽しみに登ってみてはいかがでしょうか。
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