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【4分で読める】チェーンソーの資格を取ってみた/本当に資格は必要か

手続き

DIYなどの趣味の域を超えて、業務でチェンソーを使わなくてはならない時に、チェーンソーを使用するために必要な資格を取ってみました。

こんにちは。

今回は、埼玉県大里郡寄居町にある株式会社FOREST COLLEGE さんにお世話になり、「チェーンソーによる伐木等の業務に関する特別教育」を受けましたので、その必要性を含めて、どのような内容だったのかをお伝えします。

チェーンソーの資格は必要か

チェーンソーは、最近、特に家庭でのDIYなどでも使われるようになり、ホームセンターでも簡単に入手できるようになりました。

しかし、一歩間違えるとケガでは済まない場合もあり、使用するにあたって注意すべきことがたくさんある機械です。

使うととても便利なチェーンソーですが、このような危険を伴う機械を使うのに、免許や資格が必要なのか必要ないのかをお伝えします。

原則的に、個人の趣味のDIYや個人宅の庭の手入れなどで、チェーンソーを使う場合には、特に資格などは必要ありませんが、業務で使う場合は必要となります。
チェーンソーは、使用時の事故が散見され、またその事故の被害の大きさから危険な機械とされ、使用方法により振動障害という身体に大きなダメージを負うことなどもあるため、業務で使用する場合は資格取得(特別教育の受講)が義務付けられています。

法的には、労働安全衛生法第60条の2第2項の規定に基づく危険又は有害な業務に現に就いている者に対する安全衛生教育である「チェーンソーによる伐木等の業務に関する特別教育」を受けなければならない旨示されています。

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チェーンソーの資格を取るには

法令等の学科とチェーンソーを操作する実技の科目があります。

法的に決められている科目は下記のとおりです。

学科科目(9時間)

1 伐木等作業に関する知識  4時間  
  伐倒の合図  退避の方法  伐倒の方法
  かかり木の種類及びその処理  
  造材の方法  下肢の切創防止用保護衣等の着用

2 チェーンソーに関する知識  2時間  
  チェーンソーの種類  構造及び取扱い方法
  チェーンソーの点検及び整備の方法
  ソーチェーンの目立ての方法

3  振動障害及びその予防に関する知識 2時間
   振動障害の原因及び症状
   振動障害の予防措置

4 関係法令  1時間
  安衛法、安衛令及び安衛則中の関係条項

実務科目(9時間)

5 伐木等の方法  5時間
  造材の方法
  伐木の方法 かかり木の処理の方法  
  下肢の切創防止用保護衣等の着用

6  チェーンソーの操作  2時間
   基本操作  応用操作

7 チェーンソーの点検及び整備 2時間
  チェーンソーの点検及び整備の方法
ソーチェーンの目立ての方法

合計18時間の講習が必要です。

内容は、ちょっと難しそうに感じますが、講師の方がパワーポイントを使いながら、分かりやすく説明してくれるので問題ありません。

資格を取るまでの流れ

講習の申し込み

今回は、株式会社FOREST COLLEGEに予約の申し込みをしました。

この講習は2日間で行われ、朝から夕方までの2日間で行われ、料金は11,000円ですので、他の教習所に比べると安価だと感じました。

>>公式サイトはこちら

今回はメールで予約し、必要な申込書や顔写真を郵送しました。(Web上でも申込み可能です。)

講習内容

講習会場は、埼玉県大里郡寄居町にあるforest college内にある教室に入ると、机の上には、教科書が置かれていました。

1日目は、教室内での座学、2日目は、屋外での実技科目がメインとなりますので、1日目は、この教科書の内容に従って、パワーポイントの画面とともに学科科目の伐木等の作業に関する知識・チェーンソーに関する知識・振動障害及びその予防に関する知識を勉強していきます。

安全な伐木やチェーンソーの安全作業など安全対策については、とても濃い内容での話があり、特にキックバック防止に関することは、映像を見ながら繰り返しの説明がありました。

2日目は、外での実技となりますが、まず、燃料やオイルの入れ方から始まり、エンジン始動などを行います。

その後、一旦教室に戻り、チェーンソーを操作する前に、キックバックで負傷した状況の多くの画像を確認し、どういう場合にキックバックは起こるのか、キックバックが原因で身体に刃が触れた場合、どのような傷になるのかなど、真剣な講義が行われました。

これらの画像は、正直、少し生々しくて、具合が悪くなりそうな感じがありました。

実技科目で先生は、講習生に付いてくれて、立ち位置や姿勢、チェーンソーの持ち方から、木を切っていく際の目線など基本的なことから、指導してくれました。

その後、受け口、追い口を作り、いよいよ仮想伐木を行っていきます。

水平に入っているかチェック ↓

水平に刃が入っているかチェック

交代で切っていきます ↓

そして、応用の切り方を何とおりか教えてもらい、講習生がそれぞれ切った後、最後は、整備や目立てを学習して講習は終了となります。

目立て道具 ↓

今回の講習は、講習生全員で7名、うち埼玉県の消防さんが数人参加されていました。

消防の業務で必要な技術のため、公務で参加されているのかと思いましたが、消防さんに聞いてみると、災害や事故現場でチェーンソーを使用しなければならない場面に遭遇した時のため、自ら資格を取ろうと思い来られたとのことでした。

自分のお休みの日や非番日にわざわざ参加されるとは、意識が高いなあと感心してしまいました。

今後、私もボランティアや自分の趣味を含め、チェーンソーを使用するときは、今まで以上に安全対策に意識を高めて、作業を行っていきたいと改めて思いました。

皆さんの中で、もしチェーンソーをDIY等で使われることがある方は、一度講習を受けて狎れ(なれ)を無くしてみるのはいかがでしょうか。

「ぷこ亭」とは

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